「英会話に通い始めたけれど、家では全然英語を話しません」
「レッスンでも先生の話を聞いているだけのように見えるのですが、本当に分かっているのでしょうか?」
そんなご心配をされる保護者の方がいらっしゃいます。
でも、私はこれまでたくさんの子どもたちを見てきて、「話していない=英語が身についていない」ではないと感じています。
むしろ、子どもたちが英語を話し始めるまでには、大切な時間があります。
それは、「聞く」時間です。
最初は、たくさん聞いています
英語を始めたばかりの子どもたちは、先生が話している英語をすぐに口に出すわけではありません。
まずは聞いています。
先生の表情やジェスチャー、周りのお友達の様子なども見ながら、
「先生は何を言っているんだろう?」
と、頭の中で少しずつ理解していきます。
そして、先生が英語で言っていることが分かるようになってくると、今度はその言葉に合わせて動けるようになります。
まだ自分から英語を話していなくても、
英語を聞く → 意味が分かる → 英語を聞いて動ける
という変化が起きているのです。
私はこの時期も、とても大切な成長の一つだと思っています。
「聞く」から「話す」へ
理解できる英語が増えてくると、今度は少しずつ言葉が出てきます。
最初は、先生が言った単語を真似するところから。
それが少しずつ短いフレーズになり、やがて文章になっていきます。
例えば、何か欲しいとき。
最初は、
“Cookie, please.”
だったものが、
“Some more, please.”
となり、やがて、
“May I have some cookies, please?”
と言えるようになる。
あるいは、教室の中で、
“Whose drink is this?”
“It’s mine!”
“Here you are.”
“Thank you.”
と、自然に英語でやり取りするようになる。
私は、こうした瞬間を見るたびに、
「ああ、聞いていた英語が、この子の言葉になったんだな」
と感じます。
単語を一つ覚えたということだけではありません。
相手の言葉を聞いて、意味を理解し、それに対して自分の言葉を返している。
英語が「覚えるもの」から「人とやり取りするための言葉」になっているのです。
日本語を話し始めるときも、同じではないでしょうか
子どもたちを見ていて、私はふと思ったことがあります。
「これって、日本語を覚えるときと同じなのでは?」
赤ちゃんも、生まれてすぐに日本語を話すわけではありません。
まずは周りの大人が話す言葉を、たくさん聞きます。
そして少しずつ、
「この言葉はこういう意味なんだ」
と理解するようになり、一言、また一言と言葉が出てきます。
やがて二語、三語とつながり、自分の気持ちを文章で伝えられるようになります。
聞く。
理解する。
真似してみる。
一言話す。
そして、自分の言葉で伝える。
言語は違っても、子どもたちが言葉を身につけていく過程には、似ているところがあるのだと感じています。
だから、英会話を始めてすぐに英語が出てこなくても、私は焦らなくていいと思っています。
その子の中では、英語を話すための準備が少しずつ進んでいるかもしれないからです。
2~4歳は、まず先生とのやり取りから
MLSでは、年齢によって英語でのコミュニケーションの形も少しずつ変わっていきます。
2~4歳頃のクラスでは、先生と子どもたちとのやり取りが中心になります。
先生の英語を聞く。
先生の動きを見る。
真似をする。
先生からの問いかけに反応する。
こうした経験を繰り返しながら、英語を聞いて理解し、自分から表現する力を少しずつ育てていきます。
5歳頃からは「お友達と英語で話す」経験も
そして5歳頃からは、先生とのやり取りだけではなく、お友達同士で英語を使う活動もカリキュラムに入ってきます。
これは私がとても大切だと思っているところです。
英会話教室というと、
先生が質問する → 生徒が答える
という形をイメージするかもしれません。
でも実際のコミュニケーションは、それだけではありません。
相手が何を言っているのか聞く。
自分はどう思っているのか考える。
そして、それを相手に伝える。
相手からまた言葉が返ってくる。
子どもたちがお友達同士でそんなやり取りをしている姿を見ると、私はとても成長を感じます。
「先生に英語を言わされている」のではなく、「この子に伝えたいから英語を使っている」。
そこまでいくと、英語は本当にコミュニケーションの道具になってきます。
恥ずかしがり屋、人見知りのお子さまにこそ
「うちの子は恥ずかしがり屋だから……」
「人前で話すのが苦手なので……」
そんなご相談をいただくこともあります。
でも私は、そんなお子さまにこそ、MLSのレッスンを経験してほしいと思っています。
もちろん、最初からみんなの前で大きな声を出す必要はありません。
まずは周りのお友達の様子を見る。
みんなと一緒に声を出してみる。
少しずつ自分の役割を持つ。
そうやって、時間をかけながら人前で表現することにも慣れていきます。
人前に立つのは、大人だって緊張するものです。
子どもたちも同じです。
だからこそ、一人で乗り越えるのではなく、お友達と一緒にチームになって挑戦できることには大きな意味があると思っています。
舞台を終えた子どもたちの顔
特にそれを感じるのが、小学生クラスの舞台発表です。
練習のときには、
「ちゃんと言えるかな」
「間違えたらどうしよう」
と不安そうだった子もいます。
それでも、お友達と練習を重ね、みんなで舞台に立ちます。
そして発表を終えた後。
子どもたちの顔には、緊張から解放された安心感と、
「やった!」
「できた!」
という達成感があふれています。
私は、その表情を見るのが大好きです。
英語のセリフを言えたことはもちろん素晴らしい。
でも、それ以上に、
人前に立った。
自分を表現した。
仲間と一緒に最後までやり遂げた。
その経験そのものが、子どもたちの自信につながっているように感じます。
これから必要なのは「自分の考えを伝える力」
日本では昔から、控えめであることや、周囲との調和を大切にすることが美徳とされてきました。
それは日本の素晴らしい文化の一つだと思います。
一方で、さまざまな文化や考え方を持つ人たちと関わる場面では、周囲に合わせるだけではなく、
「私はこう思います」
と自分の考えを伝えることが求められることもあります。
これは英語だけの話ではありません。
日本語でも英語でも、これからの子どもたちにとって、
相手の話を聞き、自分で考え、自分の気持ちや意見を相手に伝える力
は、ますます大切になっていくと思います。
MLSのレッスンや英語劇には、人前で話したり、相手の言葉を聞いて反応したり、自分の役を表現したりする機会がたくさんあります。
そうした経験を重ねながら、英語力と一緒にプレゼンテーション力・自己表現力も少しずつ磨いていってほしいと思っています。
習うのは、英語だけではありません
英会話教室なので、もちろん英語を身につけることは大切です。
でも、私が子どもたちに身につけてほしいものは、それだけではありません。
相手の話を聞くこと。
自分の気持ちを考えること。
それを言葉にして相手に伝えること。
人前で表現すること。
仲間と協力して、一つのことをやり遂げること。
そして、
「間違えても大丈夫。まずは伝えてみよう」
と思えること。
英語を学びながら、そんな力も一緒に育てていける。
それが、私が長く子どもたちを見てきて感じている、MLSの良さの一つです。
今、英語をなかなか話さないお子さまも、まずはじっくり聞いているのかもしれません。
聞いて、理解して、少しずつ真似をして。
いつか、その子自身の言葉として英語が出てくる。
その瞬間を焦らずに待ちながら、一人ひとりの成長を見守っていきたいと思っています。
保護者の皆さまへ
お子さまが英会話を始めても、すぐに英語を話し始めるとは限りません。
周りのお子さまが英語を話しているのを見ると、「うちの子は大丈夫かな?」と心配になることもあると思います。
でも、まずはたくさん聞いて、少しずつ意味を理解し、やがて一言が出てくる。その一言が少しずつ文章になり、いつか相手の言葉を聞いて、自分の気持ちを英語で伝えられるようになっていきます。
私はこれまで、そんな子どもたちの成長をたくさん見てきました。
だからこそ、今はまだ英語を話していなくても、焦らず、その子の中に英語が少しずつ蓄積されている時間も大切にしてあげてほしいと思います。
昨日できなかったことが、今日少しできるようになった。
言えなかった一言が、ある日ふっと口から出てきた。
そんな小さな変化を、保護者の皆さまと一緒に喜びながら、一人ひとりの成長を見守っていきたいと思っています。
英会話MLS
ときわ台スタジオ
英語が初めてのお子さまも、人見知りのお子さまも大歓迎です。
ときわ台スタジオのレッスンの雰囲気を、まずは実際に体験してみてください。


